「C-1輸送機」は日本で開発された中型輸送機で、航空自衛隊の主力戦術輸送機として
運用されましたが、政治的理由で航続距離は1700kmしかなく、これは海外への飛行
どころか、国内の基地間の空輸でさえままならぬ、大きな問題となりました。
「C-130H 戦術輸送機」は愛称をハーキュリーズといい、その高い輸送力と運行性能
から「世界最高の輸送機」と評価されています。 そのペイロードは約20000kg、
航続距離は4000km、乗員6名+64~92人を輸送できます。
全長29.8m、全幅40.4m、全高11.7mでプロペラ4発機です。 航空自衛隊ではC-130H
「EC-2早期警戒機」は現在13機が運用中で、低空侵入機の早期発見を初め、航空作戦を
効果的に遂行する使命を担う機体です。上面のレドームが外観上の特徴で、一般的には
「空飛ぶレーダーサイト」との認識です。
「P-1哨戒機」はC-2輸送機と同時期に開発された固定翼哨戒機で、4発のターボファン
エンジンを搭載しています。C-2輸送機とは機体重量比で25%、機体システム品目数
で75%が共通で、開発費を抑えることができました。
哨戒機とは常時 一定の空域を飛行し、敵の来襲を警戒して見張る軍用航空機の事で、
特に現代では海上を飛んで、対潜水艦作戦に従事します。 哨戒機は投下式ソノブイ
で潜水艦を探知し、情報収集や攻撃を行います。
「KC-46A 空中給油・輸送機」は C-2と共に美保基地に配属されており、ボーイング
767を母体とする空中給油で、愛称はペガサスです。ちなみにC-2はブルーホエール。
フライングブーム方式での給油では、1機あたり5分程度で受油機に給油できます。
これは給油機から1つの給油管(ブーム)を伸ばして、1機に対し短時間で大量の
給油ができます。 これに対して数本のホースを伸ばし、複数機に同時に給油する
方式もありますが、受油機側の負担が多く、高度な技術が必要とのことです。