寒い、ついでに唇が冷たい。一般道でも口の辺りに風が当たるのだ。
LTの外気温計は「5℃」を示している。
ショートドライブの帰りに、「冥應寺」に立ち寄った。
ここは辯天宗の本部で、毎年8月8日に開催される花火大会で有名だ
夏には3000発の花火が夜空を染め上げ、自宅の近くからも見ること
ができる。
年配の男性で、雰囲気が私の親父に似ている。
男性 「サイドカーをこんなに近くで見るのは初めてです。
少し見学させてください 」
私 「どうぞどうぞ。 ついでにあの塔の事はご存知ですか?」
有名な智辯和歌山もその系列です。
あちらの塔はたしか水子の供養塔で、高さは70m位あった
と思います。」
男性 「側車の座席は低いようですが、乗った感じはどうですか?」
私 「息子の話だと、視点が低くて まるでゴーカートに乗っている
感じだそうです。 ただ周りからの視線を感じて、すこし恥ず
かしかったといっていました。」
男性 「側車が左についていると、曲がりにくいのではありませんか?」
私 「左側に補助輪が付いている様な物なので、ハンドルとアク
セル操作で曲がります。
慣れないと 腕の力ずくで曲がろうとするので、翌日 腕の
筋肉が痛みます。」
この後も 取りとめの無い話をして、男性と別れた。
男性は信徒ではなく、散歩がてら境内を散策するのを日課にしている
そうだ。