モーリンのアルト&スパイダー日記

スズキ 新型アルトとSPYDER RTの長期テストを掲載中

嫁さんと大地震前に九州旅行⑪ (雲仙大仏)

地獄は死後の世界で、悪行を為した魂が罰を受ける場所で、地の底の八熱地獄では、

燃えさかる炎と水蒸気の中で、亡者が獄卒から厳しい責め苦を受け続ける処です。

ここから、噴気や温泉の集まっているところを「地獄」と呼ぶようになりました。

 

 

 

 

 

13時過ぎに今宵の御宿「湯快リゾート 雲仙東洋館」に到着。チェックインは15時から

なので、空いている駐車場にアルトを停めさせていただいて、昼食に向かう事にする

 

 

 

 

 

雲仙東洋館を出てすぐ左に「雲仙おもちゃ博物館」を発見。1階が駄菓子売り場の様で

2階が有料で博物館のようだ。昔懐かしのお菓子や玩具、プラモデル等が売っている。

廃盤や入手困難な物には、結構高額なプレミア価格がついているようだ。

 

 

 

 

 

 

少し歩くと角に「湯せんぺい 遠江屋(とおとうみや)本舗」さんがありました。

湯せんぺい とは、独自配合した小麦粉に砂糖、玉子、重曹に雲仙の温泉水を加え、

職人さんが手作業で焼いてくれた、丸いウエハースの様なお菓子の事です。

残念ながら当日は職人さんがお休みで、焼き作業を拝見する事はできませんでした。

 

 

 

 

 

この辺りには「日本料理たら福亭」「喜久」さんなど、いくつか食堂があるのですが、

嫁さんが食堂のおばちゃんの呼び込みに応じて、「朝日食堂」さんで昼食を摂る事に。

室内に入って気付いたのは、冷房が効いていないこと。 おばちゃんがしょっちゅう

扉を開けて呼び込みをするので、冷気が逃げてしまうようだ。

 

 

 

 

 

出ていくわけにもいかないので、私はチャンポン、嫁さんは皿うどんを注文。800円

しばし待って出てきたチャンポンは、コクがあって美味しかった。嫁さんも満足そう。

ただ、左隣の「たら福亭」さんの扉に「冷房中」とあったのを後で気付いたのが残念

 

 

 

 

 

 

朝日食堂前の坂道を登ると「雲仙山 満明寺」があり、堂内には「雲仙大仏」という

高さ5mの純金箔のお釈迦様の像が安置されています。 雲仙大仏には硫黄対策で、

純金箔が5層も貼られているそうです。ここは僧・行基が開山した真言宗のお寺です。

 

 

 

 

 

境内には「ボケ封じ観音」や「病きり不動尊」、ミニ四国八十八ヵ所等があります。

梵鐘は紐をひいて撞木を離すようと指示があります。 梵鐘らしい、いい音色でした。

 

 

 

 

 

 

御朱印もいただきました。初穂代は500円。ご朱印帳を2冊渡し、お参り後に受取り

ました。私は本尊御朱印、嫁さんが三十三観音御朱印を頂きました。いい記念です。

 

 

 

 

 

坂の上には極楽公園があり、そこの小さな展望台から「雲仙地獄」が見えます。

雲仙は701年に僧・行基によって開山したとされ、当時は何千人もの僧侶が在居する

日本有数の霊山でした。 その繁栄の様子は、当時の宣教師の記録にもあります。

 

 

 

 

 

 

天正8年に島原領主 有馬晴信キリスト教に入信すると仏教への弾圧が始まりました

その後 島原半島では棄教を拒んだ数万人と言われるキリスト教信者が殉教しました。

キリシタンは「穴吊り」「水磔」「熱湯漬け」等の非常な拷問で棄教させられました。

 

 

 

 

 

1877年頃から避暑地を兼ねた温泉地として外国人客が増加し、ゴルフ場等も作られ、

多くの外国人が長期滞在を楽しみました。その後 1934年に日本初の国立公園に指定。

これにより日本人向けの湯治場を「古湯」、外人向けの洋風建築が立ち並ぶエリアを

「新湯」と称する事になり、雲仙は日本人用、外人用エリアが明確に区分されました