2007年の東京モーターサイクルショーに出向いた際に、静岡のコロフィさんのブースで初めて見てから、
本車が大型スクーターという事で、クラッチ操作が不要なAT駆動なのが魅力の一つでした。
大型スクリーンと大容量のシート下スペース、ハンドル周りの小物入れや豊富なオプションと、
日常使用と長距離ツーリングを希望する熟年ライダーには、やさしい機種だったと思います。
側車も3人車検で、トランクの代わりにシート後部にペット用タンデムシートが付属しているという珍しい
構成でした。
同時期のライバル スズキのスカイウエイブ650が湿式多板クラッチの遠心版に対し、SW600のそれは
単なる乾式シュー方式で、原付の拡大版でした。
側車本体だけで重量は軽く80kgを越えますので、オートマ機構には負担が大きいと良く聞きます。
自動変速機構の負担増によるクラッチ機構、変速ベルトの故障の懸念が捨てられなかったのです。
あと本車がマイナーチェンジ前のモデルで、「Tモード」が設置されていなかった事もあり、残念ながら
購入するにはいたりませんでした。