モーリンのアルト&スパイダー記

スズキ 新型アルトとSPYDER RTの長期テストを掲載中

伊勢サイドカーショー Vol.11

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最後にオクトランさんのGTRの感想を。 本車側で特徴なのは そのホイールベースの長さでしょう。
普通のニ輪車の前輪の位置より かなり前にタイヤがあります。 オクトランさんのブログによれば
元のGSX/Rより600mm長い 2000mmもあるそうです。 理由は良好な操縦性と安定性の確保の為だとか。



オーナーの方に運転姿勢をとっていただいたのですが、本車がレーサー仕様だけに 前傾姿勢となる様です。
腹部がタンク部(実はエアクリーナー)に接触するので、金具から塗装を守る為にも タンクカバーが必要かも
とおっしゃっていました。 ちなみにシートやステップの位置を変更することで、これでも本車と比較すると
かなり緩めな前傾姿勢になっているそうです。









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ヘッドライトは自動車用 H.I,.Dの4灯 の流用ですが、中心部の2灯はダミーで点灯しません。
側車部の車幅灯もH.I.Dランプで、夜間走行でも十分な明るさを提供します。







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側車部のデザインは 曲線処理が絶妙ですね。 側車のシールドはガルウイング開閉でガススプリング方式
です。 オーナーの方にお聞きしましたが、本車側からはカウリングのおかげで、高速走行時にも 風は気に
ならないが、 側車からの風は感じるとの事でした。 サイドカーの宿命でしょうかね。








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今回会場でGTRのオーナー 野地さんのお話を聞き、大和田さんに質問できた事は 大きな収穫でした。

大和田さんは新制動証明試験に対応したサイドカー専用ブレーキシステムを考案し、国土交通省の認可を
受け、システムを装着することで 車種:年式:型式を問わず側車付構造変更申請を可能にせしめた
サイドカー業界の希望の星です。

仕事柄 国土交通省のお役人の態度 (現場の人はわかってくれるのですが、その上の人がねえ・・・・はあ)
は理解しているつもりなので、お役所では 相当苦労されたのではないかと、心中 お察し申し上げます。

それでも世界一過酷な加速騒音試験、排ガス試験等を乗り越えて 「組立車認定」を勝ち取られた事には
最大限の敬意を表します。 この成果を応用した 新型車 「GT」にも期待しております。