う~む、晴れた日に海沿いの道を乗用車で走っていると、時々発作的に大人の三輪車に
乗りたくなります。体力が落ち、反射神経も鈍り、事故に遭遇する可能性が高くなって
いるのは、理性でわかるのですが、本能はそうではないようなのですね、これが!!
現実的に考えれば、再度大人の三輪車を楽しむには、なかなかハードルが高いのです。
まず価格面で言うと、上記のCan-am SpyderRT-Ltdは 2023年式で427万円からと
老後の生活を考えると手を出せない価格帯です。2025年式だともう一段あがります。
なら中古車はどうだと言えば、SPYDERシリーズは年式の割に価格はこなれてません。
またサイドカーの場合、法律の「改悪」によって、国産の新バイクに後付けで側車を
取り付ける事が実に困難になった為、バイク側の年式がかなり古くなってしまいます。
上記の側車の価格は百万円ですが、本車は2002年式で、部品供給等に不安を感じます
元のスパイダー仲間は、ダイハツコペン・オープンカーを 「全天候型4輪バイク」と
称して、オープン走行を楽しんでおられましたが、残念ながら胴長・短足・座高が高い
私の場合、頭がフロントガラスの上に出てしまい、幌を閉めると運転席に乗り込むにも
一苦労な状態なので、非常に魅力的な車ですが、コペンの購入は断念しました。
本車が50cc超 250cc未満の排気量の場合、「側車付軽二輪」の扱いとなり、この場合
「悪法」が適用されない為、本車に新車を選んだサイドカーを新作する事が可能です。
ただし排気量が250cc未満、車幅が1300mm未満等の制約があります。
CL250+mcraft SS1
軽二輪サイドカーなら車体や各種装備で、100万円前後の資金で新車購入できます。
ただ本車が125cc未満の場合、法律上は高速道路を走行できますが、SHOPサイドでは
最低速度等の危惧により、軽二輪サイドカーの高速道路走行を推奨していません。
VSTROME+SS1
本車が250ccの場合 高速道路を80~90kmで巡航するのは問題ないと思いますが、
250ccサイドカーは車検が不要とはいえ、オイル交換や部品交換が当然必要です。
購入先が側車の供給先だった場合なら問題ないでしょうが、本車購入先と側車の
供給先が異なった場合、地元でのメンテナンスを受けられるかが問題となります。
例えば私が「v-STROME 250SX」に好みのサイドカーを取り付けたいと思っても、
地元のバイク屋さんでは、取付後の側車のメンテナンスは拒否されると思います。
なんといってもサイドカーは幅がありますし、単車用のメンテナンステーブルにも
乗りません。 左サイドカーの場合、車体左側からのアプローチもしずらくなります
し、置く場所も取ります。 故障時の移動にも大型の積載車両が必要です。
こんなご時世に朗報なのが今年11月から、ロイヤルアロイジャパンさんが新型側車を
日本国内で販売するとの報道がされました。総排気量278ccと側車付軽二輪の枠を超え
価格は143万円からとなっています。
ただ私が考えるに、購入にあたって いくつか懸念があります。
① 日本の法規制に適合する為の仕様変更に伴う費用等は別途販売店OPとの記載が
あり、排気量が250ccを超える為 例の「悪法」が適用されて、費用が非常に
高額になるのではないかという点。
② 上記にあるようサイドカーの取り扱いは特殊なため、従来のバイクのみの取扱店
で「Royal Alloy TG300S sidecar」を販売、メンテナンスできるのかという点
③ 慣れの問題ですが、日本の場合、側車が左側にある左カーの方が有利なのですが
(右側にあると、パッセンジャーと対向車が正対してしまう)、これは右カー。
今の処 情報が少ない上に、実車も見ていないのでなんとも言えませんが、久しぶりの
新型サイドカーですので、早く実車を試乗してみたいです。「死ぬ前にもう一度くらい
大人の三輪車を楽しんでも罰は当たらないよね」と思う、今日この頃です。